淀川長治:明治、大正、昭和、平成にかけて生涯現役、映画一筋に生きた不世出の映画評論家 - 世界クラシック名画撰集

淀川長治:明治、大正、昭和、平成にかけて生涯現役、映画一筋に生きた不世出の映画評論家
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ガリヴァー旅行記

 

Atacched File
ガリヴァー旅行記
GULLIVER'S TRAVEL
 
ディズニーの「白雪姫」に続き世界で2本目に作られた長編冒険アニメ。「天空の城ラピュタ」の原点的作品
「ポパイ」「ベティ・ブープ」のフライシャー兄弟が手間と時間をかけたフル・アニメ。ガリヴァーは船が難破してこびとの王国に漂着した。浜辺で眠るガリヴァーを台車に乗せ100頭の馬に引かせて城へ運ぶ場面の高度な技術に驚嘆する。お姫様の縁談をめぐって隣の王国と戦争がもちあがり、ガリヴァーは仲直りに一役買う。巨人とこびとのギャップを見事に表現した。ディズニーランド「イッツ・ア・スモール・ワールド」や「天空の城ラピュタ」の原点。
<作品情報>
【淀川長治解説映像付き】

 
Atacched File
 
  • 原題:GULLIVER'S TRAVEL
  • 監督:デイヴ・フライシャ―
  • 脚本:
  • キャスト:
  • 製作年:1939年
  • 製作国:アメリカ

もう、皆さんが小学校から中学校の頃にどんどんお読みになった、あのガリヴァー旅行記。
これが動画、アニメになったんですね。

しかもそれがディズニーじゃなくてフライシャー兄弟がやったんですね。
フライシャー兄弟のアニメは「ベティ・ブープ」だとか「ポパイ」だとかいろいろありますけど、この人のはハイカラ、非常にモダンなんですね。
ディズニーはどっちかいうと子供向き。みんな家庭向きで、やさしい、よくわかって、しかも童話らしいアニメをつくるんですね。

フライシャーは少し違うんですね。
ハイカラなんですね。非常に何か、どっか都会的なんですね。
人によっては、ディズニーは子供向きだけどフライシャーは大人向きだ、なんてことが評判になったことがあるんですね。

フライシャーはなかなかいいんですね。
映画の中にジャズ音楽を入れたり、いろんなことして非常にモダンなんですね。
モダン、ハイカラなんですね。ハイクラスなんですね。
そういう人が「ガリヴァー旅行記」作ったの。

ガリヴァーの大きさと、その土地の人たちの小ささを見事に、見事に描いて、ガリヴァーがどんな大きい男かいうことを見事に見せて、「ガリヴァー旅行記」はびっくりぎょうてんの面白い映画になったんですね。
しかもそれが非常に都会的なんですね。どう言っていいかわかんない、みんなが右往左往するとこが面白いですね。そういう意味でこのフライシャーの映画は見事でした。

でもフライシャーはハイカラすぎて、いつもモダンすぎてディズニーに負けましたね。
ディズニーよりもずっとハイカラだったんです。
けど、そのハイカラさがかえって邪魔しましたね。都会すぎて。

というわけでフライシャー兄弟の、この「ガリヴァー旅行記」は本当にフライシャーの置き手紙ですね。
もう、フライシャー、いま出ていませんから、本当になつかしい、なつかしい作品です。
この「ガリヴァー旅行記」を今ごらんになったら、どんなにこのフライシャー、この監督、アニメの作者がデリケートか、よくお判りになると思いますよ。 

【解説:淀川長治】


「ポパイ」や「ベティ・ブープ」など漫画シリーズで知られるマックス・フライシャー(製作)、デイヴ・フライシャー兄弟の長編冒険アニメーション。ガリヴァーは船が難破してこびとの王国に漂着する。浜辺で眠るガリヴァーを台車に乗せ100頭の馬に引かせるシーンなど巨人とミニの絶妙な対比が見事に表現されている。この作品はウォルト・ディズニーの「白雪姫と七人の小人たち」の成功に刺激されてつくられた。

(解説:岡田 喜一郎)


 

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